京都府のがん検診受診率について

昨日、別件で京都府健康福祉部の方とお話をした際に、
「5月11日から約1ケ月間、がん検診受診率向上の強化月間とします」との
お話をたまたま聞かせていただきました。
がん検診は、がんの早期発見・早期治療、ひいては医療費の削減にも
つながることから、その受診率の向上が大切であることは
言うまでもありません。
従って京都府が「がん検診受診率向上の強化月間」に取り組むことは
基本的に望ましいことですが、しかしながら、昨日、この話を
お聞きしたときに、何かある種の違和感を覚えました。
実は、京都府のがん検診の受診率は、たいへん残念ながら、
全国的には少なくともここ数年最下位レベルが続いています。
*平成17年の京都府のがん検診受診率:
 胃がん検診5.0%(全国で47位)、肺がん12.7%(同47位)、
 大腸がん8.5%(同46位)、子宮がん13.4%(同46位)、
 乳がん12.4%(同45位)
小生は3月の予算委員会で、受診率の向上にどのように取り組むのか、
質問をいたしました。その小生にも京都府が強化月間に取り組むことを
その10日前まで知らされない。と言うより、たまたま10日前に
別件でお話を聞いているときに教えていただいた、というのが
正確でしょう。
さらには、具体的にどのように取り組むのか、実際に検診を
行うのは市町村になるはずですが、市町村とどのように連携を
強めるのか、具体的な方策は何一つ示されていません。
単に小生が勉強不足で知らないだけだ、ということならまだいいのですが、
例えば京都府のホームページに掲載されているのか、府議会の
厚生労働常任委員会に説明をしているのか・・・
何もなされてないようで、どうにも腑に落ちません。
健康福祉部の中だけで強化月間とするのでしょうか?
本年度は検診受診率の向上を含めたがん対策を中心に
医療行政の推進やチェックに力を入れ、今後このようなことのないように
取り組んでいきたいと考えています。

ガソリン暫定税率復活について

昨日の衆議院本会議で3分の2以上の再可決で
ガソリン暫定税率の復活が決まりました。
昨日までは京都市内でもレギュラー120円/L台だったものが、
今日はさっそく160円の表示が上げられていました。
ここまでの一連の経緯を見ての小生の意見を申し述べます。
1.例えば、京都府の道路関係予算は370億円であり、その内、
暫定税率を財源とするものは、約200億円。
200億円はとても大きな予算ですが、では暫定税率が廃止された場合に
備えて個別の道路毎の見直し(本当に必要か否か、予算額の検証、
優先順位など)を行ったのか?
2.200億円の道路特定財源がなくなった場合、その分を
「道路だけではなく、京都府が自由に使える地方交付税としてよこせ」
といった交渉を国と行っていたのか?
3.その一方で、ガソリンや軽油の価格が下ったときの、
京都府の運送業界に与える影響、あるいは府民全体の減税効果を
試算するなど、バランスよく、そして全体的な検討を行ったのか?
以上のことについて、京都府だけではなく、これまでの各自治体の動きは、
あくまで「暫定税率を残せ」といった一方的なものに過ぎず、
バランス感や全体感に欠けているように思えてなりません。
さらに言えば、1ケ月間ガソリン価格が下ったのは、昨夏の参院選の
結果を受けたものであり、民意が選挙結果に反映され、
具体的にガソリンの値段を下げ生活を変えた。
つまり、主権はあくまで我々国民にあり、我々の生活を変えるには、
民意を選挙に託すしかない、ということではないでしょうか?
小生はこれが事の本質だと思います。
それなのに直近の民意である、昨夏の参院選や先日の補選の結果に
逆らってガソリン価格が引き上げられてしまった。このことを
胸に深く刻んで、生活を変えるには、来るべき総選挙で
何がなんでも勝利しなければならない、とあらためて
強く感じる次第です。

誰のための予算なのか〜自治体の単年度予算について〜

京都市内の新堀川通りにおいては、名神から外環のあたりまで、
約3キロにわたり歩道拡幅のため、車道側の端にコーンやバリケードが
数ヶ月以上も放置された状態になっています。
沿道のお店などでは、自分の鼻先に障害物が置かれたような
状態が続き、営業面での影響から
「いつまで置きっぱなしの状態にしておくのか!」
との声があがっている状態です。
行政の担当者の方に伺ったところ、新堀川の車道の工事については
平成19年度の予算で執行し、歩道の拡幅については平成20年度
予算となる。早くて次回5月議会で予算が承認されてからの
工事となり、それまでは危険なので(拡幅部が一段下がった状態)
コーンなどが置かれたままとなります」とのことでした。
つまり昨年度の段階から約3キロにわたって、しかも短くても1年近くは
コーンなどが置かれたままとなることはわかっていて、「単年度予算だから
いかんともしがたい」、と言います。
では沿道のお店などへの営業面での影響をどのように考えるのか、
行政側は近辺の方々の身になって考えたのか、大きく疑問に思うところです。
自治体の予算は誰のために使うのか、その財源は主に
市民の税金ではないのか、従って、市民の身になって、
考えて予算を執行できないのか、怒りが次々とこみ上げて
きました。
先輩議員や他の行政の方に伺うと、同様の話は無数にあり、
「行政とはそんなもんや」という感覚らしい。
そんなことでいつまでたっても本当にいいのか、真に考えるべきは
市民の視点にたった行政ではないのでしょうか?
道のりは長いかも知れませんし、微力ではありますが、
「変えていかなアカン」
あらためて考えさせられました。
みなさん方はどのようにお考えですか?

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現実と向き合う勇気を〜硫化水素自殺の現場から〜

 昨夜、小生が団員として参加させていただいている城巽消防分団に
緊急出動がかかり、小生も現場近くで交通整理などの任務に
着くこととなりました。
どうも今世間を騒がせている硫化水素による自殺者が出たらしい、
とのことでした。
現場付近は多くのパトカーや消防車、マスコミ関係の人々などで
騒然とした状態で、一時は半径50メートルを警戒区域として
市消防局が周辺の方々に窓を開けないようになどと注意を呼びかける
事態となっておりました。
4月25日付京都新聞によると、昨日は硫化水素によると見られる自殺が、
京都だけではなく全国で相次ぎ、少なくとも8人の方々が
亡くなられた、とのことです。
「えっ、昨日だけで8名も・・」と驚きましたが、実は我が国の現実では
特段驚くことではなかったようです。
我が国の自殺者の状況は、9年連続で3万人を超えています。
これは交通事故死者の5倍、毎日90名が自殺している計算となり、
未遂者はこの10倍になる、との見方によると、
すなわち我が国では毎日約1000人が自殺しようとしていることになります。
これが我が国の実態なのです。
小生はこの実態に愕然としましたが、これに目を背けてはいけない、
これが現実であり、この国では毎日1000人もの人々が
自らの命を絶とうとしているのだ、という現状認識から始めないといけない。
そしてこの現実に勇気を持って向き合って、自殺は個人としてだけの問題ではなく、
取り巻く社会全体の問題である、という認識に立つこと、
さらには、未遂者や遺族の方々を含めた総合的な対策がより一層求められています。
昨夜は肌寒い夜でありました。そんな中、現場で作業される、
消防や警察のみなさんのご尽力に感謝をしながら、
このような思いを強く持つに至りました。

鴨川の駐輪問題にて

鴨川条例がこの4月から施行されるにあたり、実際に鴨川近辺を
現地調査いたしました。
この条例は、鴨川の景観や環境を保全するため、河川敷での
バーベキューや花火を禁止し、放置自転車の撤去などを定めたものです。
多くの放置された自転車が、4月以降は可及的速やかに
撤去されることになります。
調査中委員の一人が、「単に撤去するだけではだめだ。
代替となる駐輪場が必要ではないか。自転車は市民の大切な足であり、
市民の利便性をもっと考えるべきだ」と発言されました。
一見もっともな意見ですが、駐輪場になりうるスペースの
確保が難しいという物理的なこともありますが、それより、鴨川条例の趣旨に
照らせば、「本当にそうだろうか」、と思いました。
例えば、家から自転車に乗り河川敷に駐輪して、京阪電車に乗るなどすれば、
個人的に見れば便利だと思います。
しかしそれが集団になると、鴨川の景観や環境を
壊すもとになりますし、通行人の迷惑にもなっています。
つまり、景観や環境を保全し、公共の利益を向上させるためなら、
個人が多少不便になることにがまんしなければならない、
ということではないでしょうか。
環境にやさしい、とは人間には厳しいことだ、と聞いたことがあります。
環境問題や地球温暖化問題が益々クローズアップされる昨今、
利便性ばかりを求める我々現代人は、これまでの価値観を変えること、
そして、未来のために本当に大切なことは何か、を真剣に
考える時期に来ているのだと思います。

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京都府の環境政策−CO2削減バンク−について

 今年は環境問題がより一層注目される年となります。

 一つには、CO2削減を取り決めた京都議定書の「第一約束期間」が
始まる年であるからです。具体的には、基準年である1990年度と比べ、
今年は△6%CO2削減を達成しなければならない。しかし、足元では
削減どころかCO2排出量が増加しているのが現状です。

 二つ目には、今年7月に北海道洞爺湖町でG8サミットが開催され、
それに先立ち京都では6月に外相会合と同志社大学を中心にした
世界学生環境サミット(仮称)が開催される予定です。
従って、日本そして京都の環境政策、地球温暖化防止の取り組みが
世界中から一層注目されることになると思います。

 京都府では、「京都CO2削減バンク(仮称)」の検討が進められ、
平成20年度予算案として20百万円が計上されています。
これは家庭での省エネ、例えば前年に比べての電気やガスの削減量や
太陽光パネルを設置したことをポイント換算し、そのポイントを企業が購入、
そしてそれを財源にしてポイントに応じ、家庭に商品券などを還元していくものです。
 制度設計の詳細はこれからですが、府民一人ひとりを巻き込んだ形での
CO2削減の取り組みに大きな期待が寄せられます。

京都における「割れ窓理論」とは

 「割れ窓理論」という考え方があります。これは、小さな犯罪を徹底的に
取り締まることで、凶悪犯罪を含むあらゆる犯罪を抑止していく、という考え方です。
 ニューヨークの例が有名です。以前のニューヨークは一人で地下鉄に乗れないと
言われるなどたいへん治安の悪い都市でしたが、1993年市長に就任した
ジュリアーニ氏が警察に予算を重点配分し、警察職員を大幅に増員して
街頭パトロールを強化などした結果、犯罪件数が大幅に減少、治安が回復し、
街に活気が戻ったというものです。
 これを京都に置き換えるとどうでしょうか?
一つには交通ルール、マナーに問題があると思います。
特にまちなかの自転車のルール無視、マナーの悪さには目にあまるものがあります。
小生の事務所前である御池通りを東西に通行する自転車の多くが、
赤信号を無視しています。
京都府は昨年自転車条例を施行し、ルールやマナーを守り、
安全に自転車を利用する自転車利用者の責務を定めているが、
条例の遵守を徹底するべきです。
もう一つには新京極、寺町などの商店街等の落書きだと思います。
こちらには、意識の高い市民や商店街の方々、学生さんなどが
意欲的に取り組みはじめておられ、小生も先日、その取り組みに
参加させていただきました。
 行政は、もう一度「割れ窓理論」を見直し、これら小さな犯罪を徹底的に
なくしていく活動に経済的な援助を増やすなど、全面的な後押しを
するべきです。
 今年は京都でG8サミット外相会合が開催されます。「割れ窓理論」の重要性を
再認識して京都を安心、安全な街として世界にアピールしたいものです。

京都市長選挙を振り返って

 昨日投開票の京都市長選挙は、民主党京都府連も推薦した、前京都市教育長の
門川大作さんが、951票差というまれに見る僅差で勝利しました。
 期間中、全体的な盛り上がりに欠ける空気を常に感じていたし、また、マスコミの
事前調査なども含めて「極めて厳しい」と実感していただけに、勝利できて「ホッ」としたと
いうのが正直な気持ちです。

 今回の選挙が厳しかったのは、結果的に各党相乗りになってしまったこと、
庁内候補であったこと、知名度不足などなど、多くの評価がある中、
小生が語るのはたいへん僭越ですが、
逆に勝因としては門川さん自身の「しぶとさ」「粘り強さ」にあったと感じています。

 選挙事務所が当事務所のとなりのとなりのビルであったし、門川さんの
生まれ育ちが小生が住まいする城巽学区であり、地域のみなさんとともに
力を合わせて戦ったことなどから、ごく近いところで
門川さんのお人柄や戦いぶりに接してまいりました。
 たいへん激しいネガティブキャンペーンの中、しぶとく、粘り強く戦っていただいた結果が
僅差での勝利という形になったのだと思います。

 課題山積の京都市政でありますが、147万人の京都市民のため、これからは「しぶとく」「粘り強い」市政運営をお願いしたいですし、小生もたいへん微力ですが全力で京都市民のために貢献できるよう努力していきたいと考えます。 

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