AEDを活用できる体制づくりを〜文教委員会での議論から〜

連日、文教常任委員会での議論をお伝えしています。
 2日は、府立学校のAED(自動体外式除細動器)の設置、活用について質問いたしました。京都府ではすべての府立学校にAEDが設置されていますが、AEDの使い方を含む、「普通救命講習」を受講しているのは、教職員で20%弱、生徒で5%弱、とのこと。それでは、万が一のとき、AEDがあってもそれを使うことができない、という事態も考えられるのではないかという指摘をいたしました。
 AED受講が進まない原因としては、教える側の消防本部の人手が足りず、学校側が順番待ちをしていて時間がかかっていること、等が考えられます。しかし、そんな悠長なことは言っていられません。いつなんどき、先生方や生徒さんが心肺停止などに陥るか、わからないのです。
 今年は、高校野球に関して象徴的な事故が2件ありました。
 1件はある高校での練習中のこと。ボールが胸にあたった生徒さんが心肺停止状態となり、AEDを取りに行くのに時間がかかったこともあり、その生徒さんは亡くなってしまった。もう1件は試合中やはりボールが胸にあたり心肺停止状態に陥ったが、その試合をたまたま救命士の方が見ていて、AEDが近くにあったこともあり、その生徒さんは助かって、元気に野球を続けている、というものです。
 単にモノがあれば良い、というのではなく、それが活用できる環境づくりが大切だと思います。AEDを使える人を増やす、消防本部の方が少ないのであれば、民間やNPOを活用して多少お金がかかってもすみやかに講習を受講できる体制をつくる、また、AEDが学校のどこに置いてあるかを常にチェックしておく、さらには、学校内だけではなく、各種試合やイベントにおいても救急体制を構築しておくことが必要であると考えます。

行政はもっとていねいな説明を〜文教委員会での議論から〜

 1日開催された文教常任委員会で、府立高校の授業料改定等の議論がありました。
 府教委は国の地方財政計画等により、これまでより年間3600円値上げとなる、年間11万8800円にしたいとのこと。
 確かに理屈上はやむを得ないことではありますが、まだまだ厳しい社会情勢の中、「値上げ」というのは感情的に受け入れられない部分もあるのではないかと考え、小生より数点、府教委に質問をいたしました。
 質疑応答において、「改定する授業料の水準は他府県に比べ決して高いものではない。」「物価、勤労者所得などの指標も参考にしている」「ここ数年で私学の授業料は約3%アップ」「この改定で府財政に与える影響は年間約3600〜3700万円。府財政もたいへん厳しい折、府税負担と保護者負担のバランスをとりたい」といった詳しい事情が明らかになりました。
 詳しい事情により、「なるほど、それなら仕方がない」と思えるようになったのですが、それならもっとていねいな説明があってもいいのではないか、と感じました。特に府民に負担をお願いするケースには、さらに慎重に、さらにていねいに、行政は説明する必要があると考えます。 

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