11月13日に行われた決算特別委員会の総括質疑における 小生の質問内容を抜粋してお伝え致します。 民主党京都府議会議員団の田中健志でございます。私は、 現在京都府民のみなさんが抱いておられるであろう様々な不安に対して、 京都府がどのように対応するのか、あるいは、どのようにして 府民のみなさんに信頼していただくのか、といった観点から数点、 山田知事に質問をさせていただきます。 1.経済や景気に対する不安について 世界的な金融市場の大混乱、これを受け、株価はバブル崩壊後の 最安値を更新、円の急騰など、我が国は戦後最大とも言える 重大な経済危機に陥っていると言われております。 また、金融危機の悪影響が実体経済にも及び、自動車など欧米向け輸出が 低迷。例えば、我が国を代表する世界的企業である、あのトヨタでさえも 先日の決算会見において、「日を追って、週を追って状況の厳しさが増している。 オイルショックや円高など何度も危機を乗り越えてきたが、現在の状況は これまで以上の緊急事態と認識している」として決算見通しを大幅に 下方修正する発表をされています。 京都府経済にも大きな悪影響が及んでいるものと存じます。 京都府においてもこの未曾有の経済危機に対し、さらに考えられる限りの 効果的な対策を動員し、この難局を乗り切らなければなりません。 それにはまず、府民のみなさんの経済や景気に対する不安を払拭する 必要があるのではないでしょうか。府民のみなさんが安心して生活できる 経済環境をつくるため、例えば、京都府としてさらなる追加の緊急対策を 盛り込んだ補正予算を編成する考えはないのか、お伺いいたします。 2.京都府行政に対する不安や不信について 現在京都府は、国庫補助金事業の不適切な経理問題や いわゆる裏金問題に関して、この決算特別委員会の中で2回も 知事が謝罪をされるなど異例の事態に陥っていると思います。 そして、その一連の問題によって、たいへん残念ながら京都府民の みなさんの京都府行政に対する信用は低下しており、さらに言えば、 先ほど申し上げた経済や景気に対する不安に加えて、さらなる不安や 不信を府民に与えてしまっていると、私は感じております。  一連の問題に対しては、全庁における徹底的な調査と一刻も 早い全容解明、そして府民のみなさんへの明確な説明、また、 再発の防止はもちろんのこと、全庁をあげてのコンプライアンスの徹底、 つまり、法律やルールを守る意識を徹底することが必要不可欠であると思います。 さらには、公金管理の意識とその使い方の透明性を高めることも 問われているところでございます。 私は、すべての職員のみなさんが、府民生活の維持・向上を最優先に考え、 府民のために日々ご尽力されていると信じております。そして、 その日々の業務の大前提となるのが、コンプライアンスであり、 府民のみなさんからお預かりした公金を扱っているのだという意識だと思います。 職員のみなさんがコンプライアンスの意識をしっかりと持ち続け、 そして、モラル高く業務に邁進していただくことが大切だと思いますし、 それが府民サービスの向上につながるものと考えます。 これまでも、職員のコンプライアンスやモラルを向上させるために 職員研修などに取り組んでこられたと存じますが、今回の一連の問題を受け、 府民の信頼を取り戻す、という観点からも今後さらに取り組んでいこうと されていることは具体的に何かあるでしょうか? 私は、モラルの向上という観点で言えば、単に研修の場などの 机上の取り組みだけではなく、実際の現地・現場で、例えばボランティアを行うなど、 汗を流して、府民生活の課題や現場での困り事を肌で感じることが 大切だと思います。 そこでさらにお伺いいたします。本府職員のみなさんが、 府民のためにさらにモラル高く業務に邁進していただくためにも、 今後研修の場などの机上以外でボランティア活動などに 取り組んでいかれるといったお考えはないでしょうか? 3.食の安心・安全に対する不安について 今年に入り、食品偽装表示問題、輸入冷凍ぎょうざ、事故米の流通、 メラミン混入など、食の安心・安全をおびやかす事件が多発しております。 本府においても、保育園や中学校の給食、さらには福祉施設の 給食に事故米が使用されていたり、有害物質メラミンが検出された 業務用菓子が福祉施設や病院に流通されていたなど、京都府民にも、 食の安心・安全に対して大きな不安を抱かせているものと存じます。 特に、厳しい基準で取り組んできたはずの学校や保育園の給食、 福祉施設の給食を通じて、子どもたちやお年寄りの口に事故米が 入っていたことには大きなショックを受け、怒りを禁じえません。 本府ではすぐに各保健所や生活衛生課に府民からの相談窓口を設け、 部局横断的なプロジェクトチームを立ち上げるなど、対策を とっていただいているものと存じます。 そこでお伺いいたします。一連の食の安心・安全を脅かす多くの問題について、 本府として調査を行うなどの対応をした結果、現時点では府民のみなさんに 安心していただける状況となっているのか?食の安心・安全について 不安を抱いておられる府民のみなさんに対する知事のメッセージとして 伺いたいと思います。