学校へのBLS教育導入について〜真に必要な教育とは〜
日本臨床救急医学会が、学校へのBLS教育導入について、
その検討状況を説明するため、京都府教育委員会と
京都市教育委員会を訪問され、小生も同行させていただきました。
BLSとは、Basic Life Supportの略で、日常生活の中で
突発する健康危機に、医療関係者でない一般の市民でも
可能で、そして、とるべき行動をまとめたプログラムのことです。
BLS教育は、欧米では活発に実施されており、日本でも慶応義塾が
熱心に取り組んでおられます。
児童・生徒の時期から、発達段階に応じて、BLS教育を行うことで、
緊急時における、心肺蘇生や心臓マッサージ、AED活用などの
技術が身につくことはもちろん、命の大切さ、他人への思いやりなど、
計り知れない学びを得ることができると思います。
真に必要な教育とは、それは人が生きていく上で本当に必要に
なるものであり、BLS教育もその一つだと思います。
特に京都は5000万人もの観光客が訪れる都市であります。
京都に住む者のおもてなしのための標準装備として、BLSの技術や知識が
誰もに備わっている・・・これは素敵なことだと思いませんか?
日本臨床救急医学会では、本年9月頃を目途に、学校の授業で
活用できるプログラムを作成し、文科省などに提示する予定と
なっているそうです。
どのようなプログラムになるのか、その発表が楽しみです。