今年は環境問題がより一層注目される年となります。

 一つには、CO2削減を取り決めた京都議定書の「第一約束期間」が
始まる年であるからです。具体的には、基準年である1990年度と比べ、
今年は△6%CO2削減を達成しなければならない。しかし、足元では
削減どころかCO2排出量が増加しているのが現状です。

 二つ目には、今年7月に北海道洞爺湖町でG8サミットが開催され、
それに先立ち京都では6月に外相会合と同志社大学を中心にした
世界学生環境サミット(仮称)が開催される予定です。
従って、日本そして京都の環境政策、地球温暖化防止の取り組みが
世界中から一層注目されることになると思います。

 京都府では、「京都CO2削減バンク(仮称)」の検討が進められ、
平成20年度予算案として20百万円が計上されています。
これは家庭での省エネ、例えば前年に比べての電気やガスの削減量や
太陽光パネルを設置したことをポイント換算し、そのポイントを企業が購入、
そしてそれを財源にしてポイントに応じ、家庭に商品券などを還元していくものです。
 制度設計の詳細はこれからですが、府民一人ひとりを巻き込んだ形での
CO2削減の取り組みに大きな期待が寄せられます。