「割れ窓理論」という考え方があります。これは、小さな犯罪を徹底的に
取り締まることで、凶悪犯罪を含むあらゆる犯罪を抑止していく、という考え方です。
ニューヨークの例が有名です。以前のニューヨークは一人で地下鉄に乗れないと
言われるなどたいへん治安の悪い都市でしたが、1993年市長に就任した
ジュリアーニ氏が警察に予算を重点配分し、警察職員を大幅に増員して
街頭パトロールを強化などした結果、犯罪件数が大幅に減少、治安が回復し、
街に活気が戻ったというものです。
これを京都に置き換えるとどうでしょうか?
一つには交通ルール、マナーに問題があると思います。
特にまちなかの自転車のルール無視、マナーの悪さには目にあまるものがあります。
小生の事務所前である御池通りを東西に通行する自転車の多くが、
赤信号を無視しています。
京都府は昨年自転車条例を施行し、ルールやマナーを守り、
安全に自転車を利用する自転車利用者の責務を定めているが、
条例の遵守を徹底するべきです。
もう一つには新京極、寺町などの商店街等の落書きだと思います。
こちらには、意識の高い市民や商店街の方々、学生さんなどが
意欲的に取り組みはじめておられ、小生も先日、その取り組みに
参加させていただきました。
行政は、もう一度「割れ窓理論」を見直し、これら小さな犯罪を徹底的に
なくしていく活動に経済的な援助を増やすなど、全面的な後押しを
するべきです。
今年は京都でG8サミット外相会合が開催されます。「割れ窓理論」の重要性を
再認識して京都を安心、安全な街として世界にアピールしたいものです。